能登半島地震の被害に遭われた方々へ心よりお見舞い申し上げます。迅速な復興を心からお祈りいたします。
2024年1月1日に発生した能登半島地震から3日が経過しました。本日、1月4日(木)16:00が「72時間の壁」となります。被災地では救助を待つ人や、水や食料、防寒用品など多くの救援物資が求められています。
今、私たちにできることは何かをまとめました。今一度、震災とは何かを考え、アクションを起こすきっかけになれば幸いです。
■72時間の壁とは
72時間の壁とは、人命救助におけるタイムリミットのこと。
地震や台風、大雨などの災害があった際、被災してから72時間を経過すると生存率が大幅に低下すると言われています。
-なぜ72時間なのか
平成7年1月に発生した“阪神淡路大震災”の生存率のデータが根拠とされています。
【参照】国土交通省近畿地方整備局「阪神・淡路大震災の経験に学ぶ 震災時における社会基盤利用のあり方について」
◯震災発生後の生存率
1日目 |
74.9% |
2日目 |
24.2% |
3日目(72時間の壁) |
15.1% |
4日目 |
5.4% |
5日目 |
4.8% |
データから分かるように、生存率を大きく分ける分岐点は3日目(72時間の壁)と考えられるようになりました。
「人間が飲まず食わずで生き延びられる限界は72時間」も根拠と考えられています。
-生存者のためにできること
- 取り残された被災者が雨でぬれるのを防ぐため、備蓄がある場合にはブルーシートで倒壊した家屋を覆う
- 生存者に声をかけ続けることで恐怖を和らげることができる
【参照】毎日新聞
被災地からの声
被災地の能登半島は1月3日は雨に見舞われました。
体温が下がることで怖いのは「低体温症」です。手袋、靴下、マフラー、毛布、防寒シートなどの支援も必要です。
■72時間を生き残るための対策とは
-備蓄品の準備
◯飲料水
◯非常食(定期的な入れ替えを考えると、日常的に食べられるものがよいです)
◯簡易トイレ
◯ティッシュペーパー
◯救急セット
◯タオルや毛布 など
【こちらの記事もとても参考になります。】
被災経験者が語る防災グッズでいらなかったもの5選と本当に必要なもの
-ハザードマップでの避難場所の確認
災害の種類に応じたハザードマップがあるので速やかに安全に避難ができます。
ハザードマップとは 自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図のこと |
(出典:北陸中日新聞Web)
「能登半島地震」72時間の壁が迫る被災地では、救助・救援が求められています。私たちに今できることは何か、参考にしていただければ幸いです。